最初に辿りついたのはマスコットの墓場、いるのは元気のないマスコット達ばかり…「なにこれ、全然キラキラしてないじゃん!」「ちょっと、ユメさめ」と文句を言うみあとゆい…みんな引き気味なところに見覚えのある姿が…なんと自分たちのマスコットが墓場にいたのだった!
事情を聞くとみんなの後を追いかけて迷子になってしまい、よりにもよってマスコットの墓場に来てしまったらしい…墓場でキラキラが吸い取られて元気がなくなってしまったらしい。
そこでみんなを元気付けるために『オールフレンズ』の初ライブショーをすることに決定!歌う曲はもちろん『 You May Dream 』です!元気を取り戻したマスコットは『オールフレンズ』のツアーに参加することにしました!さあ、次のキラキラを探しに行こう!!
次に辿りついたのはオーロラの国、いつまでもオーロラがキラキラ輝いている幻想的で素敵な世界!「ここなら、いっぱいキラキラを集められそうだね」とみんな大感動!
まずはライブショーをするためにプリズムストーンショップを訪ねたら、「すみませ~ん、もう先約が入っていてライブショーはできませ~ん、システムで~す」とめが姉ぇさんから聞かされる。「もしかして敵!ライバル!悪の組織か!」と大はしゃぎするみあ、らぁら、ゆいの三人。「そ、それはないと思うよ、ちょっと様子をみに行こうよ…」とあいらはステージへ向かう。
大盛り上がりの会場からは聞き覚えのある声が…それは、あいらの友達でみあの先輩のりずむとみおんだった!二人もショップにきた時に虹の架け橋が繋がり一足先にここを訪れたのだという。偶然の出会いに喜ぶ三人、「Hop! Step!! Jump!!!」でライブショーは大成功!たくさんのキラキラを集まり、友達も増えてとってもハピラキ!さあ次の世界へ出発だ!!
「あれー?お菓子が全部なくなってる!」と冷蔵庫をひらいてビックリするなる。「みあちゃんがつまみ食いしちゃったのかなぁ?」と思ったら地面に一列に落ちているビスケットを見つける。道しるべのように点々としているビスケットをたどると、森の木かげから小さなライブ会場があらわれ、お菓子や食べ物を持ち寄ったマスコット達が続々と集まっていた。
「今日は大事な日クマ!失敗はゆるされないクマよ!」「お前こそ働くっチア!」とクマに蹴りを入れるラビチ…今日はマスコット達が『プリズムパラダイスカンカン』を踊って結束を深める大切な日だったのだ。けど喋れるマスコットはケンカばかりしているし、喋れないマスコット達はオロオロしてぜんぜん準備がすすまない。
みかねたなるが小さなステージに立って「みーんな、となりの友達と手をつないでごらん!」と呼びかけた。マスコット達はなると一緒に『ハート♥イロ♥トリドリ~ム』を歌って踊ってとってもハピなる!今日もキラキラがいっぱい集まったね!
なるとマスコット達が踊っている頃、「ユメメ!?お菓子が全部なくなってる!」「ええ!それはかしこまった!!」
「み、みあじゃないよ!つまみ食いはしたけど全部は食べてないもん!」と大騒ぎ!けど、原因はともかく<3時のおやつがナイなんてありえナイ!>のでお菓子の材料を探しに行くことにした。「ゆい、これ食べられるかなぁ?」「えー!らぁら、それユメ毒々しい色だよ!」「ウェーン、どれが美味しくて食べられる材料なのかわからない~!」と前途多難、お腹もどんどんすいてきちゃう。そこに「わーい!おやつの材料集めはみあがいっちばーん!」の大声とともに木の実や果物を両手いっぱいに持ったみあがかけて来た。小さくて可愛いお友達と一緒に。「うわ、ユメっちゃかわいいラスカル!でもなんで?」「いや~、森で迷子になって腹ペコのみあを助けてくれたんだよ。ね、ラスカル!」「ミャー」「それに、おやつの材料も分けてもらったんだ!」と自慢げなみあに「普通、逆だと思うんだけど…」とちょっとあきれ顔の二人。けど材料はそろったので準備はOK!さっそくお菓子作りをはじめよう!
<お友達もいるから、おやつパーティーをしよう!>と盛り上がったので、あいらに頼みラスカル オールフレンズコーデをプリティーリメイク!これで気分もハピラキだね!なる達も帰ってきて、オールフレンズとラスカル、マスコット達み~んなで美味しくて楽しいパーティーを始めました!今日もキラキラがいっちばーんユメ集まったのかしこま!
オールフレンズのツアーはいつも天気とはかぎらない。降り続いている雨で外にでられない日々が続いていた。
「うわ!かしこまびっくり!ゆいの編んでるマフラー長すぎない?」「暇だから集中して編んでいたらユメとまらなくなっちゃって!」とマフラーの両端を持ってビックリする二人、それからお互いクルクル回っておデコをゴッツンコして大笑い!けどすぐに飽きて大きくため息をついて「雨止まないねぇ」と同時につぶやく。
「あああ!もう退屈すぎー!ドッカーンと晴れないのぉ!?」と寝転んでジタバタしはじめるみあ。「元気なみあちゃんにはちょっとつらいよね、気分転換にメロンパンはいかが?」とクスッと笑いながら声をかけるあいら。「うわーい!おやつの時間だぁー」と大喜びで駆け寄る3人。
「あれ、なるちゃんはどうしたの?」「さっきユメいそいで外に出て行きましたよ」「友達と会うんだって言ってたよね」と、雨が降り続く外を見るメンバー達。
公園で一人たたずむなる、雨雲で覆われた空を見上げていると後ろから2つの傘が寄り添ってきて一人が肩を叩いた。「あんちゃん、いとちゃん、やっぱり2人とも同じことを思ってたんだね」と、2人が来るのをわかっていたような表情をして振り向くなる。3人静かに空を見上げていたが、なるが「ねえ、久しぶりにみんなで歌おうか?」と言い出した。「え、いきなり?しかもここでかよ!」と少し赤面しながら驚くいとに対して、あんはやる気満々の様子、「それっていいかも!私たちっぽいじゃん!」。「しかたないなぁ」という顔して同意するいと。そして、誰もいない雨の公園で『どしゃぶりHAPPY!』の曲にのせてプリズムショーが始まった。
ショーが終わると雲の合間から光が差し込み雨はいつの間にか止んでいた。遠くから「おーい!」と声が聞こえるとみあを先頭に4人が駆け寄ってくる。見慣れない2人の姿に気がついたらぁらは「なるさんが会う約束をしていたお友達ですよね?始めましてのかしこま!」と挨拶する。ちょっと困りながら「うーん、約束はしてなっかたんだけどね」とあんが答えた。「あれれ、約束してなかったのに?」と不思議に思うらぁら。「おおー、虹だ!みあがいっちばーんに見つけた!」という声に全員が空を見上げる。「ユメきれい~!」とはしゃぐメンバー達だが、なるだけが青空が映る水たまりの何もない一点を見つめていた…。それに気がついたあいらが「どうしたの?」と声をかける、「うん、友達がいたような気がして」と笑顔でなるが答えた。
雨の日のちょっと前のお話、、、オールフレンズ達が来たのはチョコのお城やケーキの家に妖精が住んでいるお菓子の王国。「まるで絵本の中みたい!」とはしゃぐメンバーに「バレンタインも近いし、ここでおいしいチョコを作ろうよ」とあいらが提案した。みあは「わたしのチョコがいっちばーん甘くておいしいぞぉー!」と意気込んで、らぁらとゆいは自分が食べる分のチョコレートの事を考えて「うへへぇー、チョコ食べほ~だい!」「ユメ幸せ~!」とヨダレが垂れそうな勢い。「ちがうよ~チョコは大切な人にプレゼントするんだよぉ~」となるが言っても全然聞かない。チョコのお城でおいしいチョコレシピを見つけよう!と意気込んで向かうが、お城の前である異変に気がつくなるたち。「あれ?妖精さん達はみんなハピなるじゃない、、」「ユメ一体どうしたんだろう?」と思い、お城のスタッフのチョコのめがねをかけたチョコ姉ぇさんに声をかけてみる。
「バレンタインも近いのになぜかチョコの実がとれませーん。このままだとチョコも作れずバレンタインデーは消滅でーす!」と緊迫感があるのかないのかわからない返事。けどこれは女の子にとっては一大事!バレンタインデーに滅亡の危機が訪れちゃう!?みんなは驚きの余り固まっていると上空から「そうなんです!!」と声が聞こえてきました。空を見上げるとお菓子のヘリコプターからチョコのめがねをしたお兄さんが落下してきた!らぁらとゆいがビックリしながら「も、もしかして、チョコ兄ぃさん!?」と呼びかけると!「スタイリッシュ!チョコ!ガイ!(ガイ…ガイ…ガイ…)」とS.C.Gのポージングを決め着陸!
あっけに取られているあいらとなるにお構いなく、チョコ兄ぃさんは話を続ける。「森にあるチョコの木が元気にならなければ、おいしいチョコの実がならないのです!オールフレンズの皆様にはこのチョコレートバレンタインコーデにチェンジしていただいて、森にある5つのステージでライブショーをしてもらいます!!」「ラ、ラジャ!!」っと勢いに押されてみんなはお菓子のステージへ向かう!
あいらはチョコケーキステージ、みあはチョコパンケーキステージ、なるはチョコレートパフェ、ゆいはチョコおにぎり!?ステージ、らぁらはチョコレートピザのステージでライブショー!そして沢山のキラキラがあつまりチョコの木はあっという間に元気になって甘ーい香りの実もたーくさんなった。やったー!バレンタイデー消滅の危機は間逃れたー!みんなは大喜び!
あいらは胸をなでおろしながら「あー良かった、これで無事にチョコレート作りができるね」というと、その場に座り込んでいるみあ、らぁら、ゆいがグッタリしながら「お腹すいたー!すぐに食べたーい!!」と訴える。そこに、なるが可愛くデコったチョコレートをバスケットにいっぱい持ってきてくれた。「みんな、お疲れ様!私の大切な人達にハピなるチョコをプレゼントだよ!!」キラキラして、甘ーくて、あったか~い気持ちのチョコレートにメンバー達は笑顔でニコニコ、みんなハピなる!元気も復活だね!
歌とダンスとオシャレの国『プリティープリズムパラダイス』に向かうオールフレンズ達は、行く先々で友達と出会いながら旅を続けている。そして、ここにはオールフレンズ達と合流するべくメルヘンの国で待っている女の子達が!けど、どうやらとっても困っている様子。
べるとわかなはシールでデコられ、2人の似顔絵が描かれた手紙を穴があくほどみつめ、10回目の深いため息をつく。
「ちょっとべる、このなるからの手紙、、メルヘンの国で会おうね♡って大雑把すぎじゃにゃい? 時間もこまかな場所も全然書いてないにゃ!」「そう怒らないで、私たちが会えただけでも良かったじゃない」「めが姉ぇさんに大体のスケジュールは聞いていたけど、かなり色んなところを寄り道してるみたいにゃ!」「そうね、そちらも心配だけど、私が今いちばん心配しているのは、、」「わかるにゃ!普通でも危なっかしいのに、これで会えたら奇跡だにゃ!」
一方その頃、メルヘンの国では誰もが絶対に足を踏み入れない『迷いの森』をおとはが急ぎ足で歩いていた。
「はわわわ、これは困りました!待ち合わせに遅れないように三日前に来たのですが、、今確信いたしました! 私、どうやら迷子になってしまったようです!」「ああ、これではべるさんやわかなさんと会うことができません! みなさん、どうしたらいいのでしょう?」そう言って後ろを振り向くおとは。そこには森の小鳥やウサギ、リスや子鹿などの動物達がついてきて大所帯になっていた!!
「そうですね、、悩んでもいてもしかたありません、、気分をかえてお茶にいたしましょう、お美味しいお菓子もありますよ! 良かったら私のプリズムショーもご一緒に!」これには動物達も大喜び!
一方、べるとわかなは『迷いの森』の入り口で青ざめた顔をしていた。
「まさかとは思うけど、ここに迷い混んでいないわよね」「そのまさかをするのがおとはだにゃ、、その証拠にプリズムストーンを落としているにゃ!!」「ああ、なんて事、、雲行きが怪しくなってきたわ、すぐにおとを探さないと」
しだいに雨雲に覆われ暗くなった森、、すこし不気味な雰囲気。寄り添う動物達におとはが力なく呟いた。「ごめんなさいね、お茶もお菓子はこれが最後なんです、、みなさんはお家に帰ってください。私はもう疲れて眠くなってしまいました、、、」それを聞いた動物達は悲しげな表情で森に消えていった。おとはが森の中で胸に手をあててそっと横たわり「ああ、私は一人ぼっちでこのまま永遠の眠りにつくのですね、、いつか王子様が見つけ出してくれるのでしょうか? そうなら、それはメルヘンなのことなのですけど、、、」と呟きながら眠りに落ちようとした時、木の上から怪しげな声が聞こえてきた。
「お嬢さん、お嬢さん、こんなところで寝ていると風邪をひくにゃ~」「こんにちは、わかなさんにそっくりな猫さん、私はすっかり迷子になってしまい、待ち合わせもできず皆さんにも迷惑をかけてしまいました、、だからこの森に閉じこもっていたほうが良いと思うんです」「そうかにゃ? わたしの占いだとお嬢さんにいい風吹いているにゃ~、ほ~らやって来たにゃ~!」そう言いながら猫が姿を消すと、森の奥から動物達に連れられて来たのは白馬の王子様だった!
「これは素敵な王子様、けど随分と来るのが早すぎやしませんか? ごめんなさい、私はまだ心の準備ができていなくて、、」「あのさ、会って早々なんであやまってんの? あと私はたまたま通りかかっただけだし」ちょっとイライラした様子で紫のメッシュを入れた髪をかきあげる王子様。「はわわわっ、王子様を怒らせてしまいました! やっぱり永遠に森で眠り続けるしかないのですね、、はぁ、、、私、最後までドジなノロマな亀でした」とがっくり肩を落とすおとは。そんな彼女の姿をみて王子様が「あー、もういいよ! 乗りなよ、近くまでなら送ってやるから」と言い、おとはを抱き上げ馬に乗せた。王子様の背中に頭をもたれかけて再びウトウトするおとは。(ハテ? 私は何処へ連れて行かれるのでしょう? 舞踏会でしょうか、、それってすごくメルヘン、、、、)夢うつつで眠りに落ちる瞬間、木々の間を駆け抜ける爽やかな風が吹いたのをおとはは感じていた、、バラの香りと共に。
「おと、おと! 大丈夫!?」「おとは、目をさますにゃー!」べるとわかなは『迷いの森』の入り口にあるベンチで眠っていたおとはを見つけた。
「あれ、べるさん、わかなさん、一体どうしたのですか? 私、王子様に連れられて舞踏会に行くはずだったのに、、、」「大変!おとが訳の分らない事を言ってるわ!どこかぶつけたのかしら、痛くない?! ああ、どうしましょう!!」「お、落ち着くにゃ、べる!わりといつも通りのおとはだにゃ!」今にでも泣きそうなべるがやっと落ち着きを取り戻すと、3人はお互いに出会えたことを喜びあった。
「ベルローズが3人揃うだけでも大変なのに、私たちみんなと会えるのかにゃ?」「そうね、先が思いやられるわね」と再び、なるからの手紙を見返し10数回目の深いため息をつくべるとわかな。「べるさん、わかなさん、そんな時は美味しい紅茶をいただいてのんびり待ちましょう、心が穏やかになりますよ!そうだ、動物さん達もお呼びしましょうか!」おとはの提案で二人にも笑顔が戻った。
怪しい雲行きはいつのまにか消え、暖かい日差しが差し込んでいた。
オールフレンズ達がオールフレンズコーデを探しながら旅をしている時、はるか遠い宇宙の彼方、、、誰もいない「静かな夜の惑星」にりんねとジュネがいた。しかし、2人はいつからそこにいたのか、なぜそこにいるのか覚えていなかった。
「静かな夜の惑星」は、永久に続く夜と果てのない砂漠の星。暗闇の世界の唯一の明かりは、地平線から天空を横断し再び地平線に消えてゆく「煌めきの天の川」だけ。夜の沈黙を守るように黙ったままの2人、、、青白い輪郭を浮かび上がらせている光は天空から照らされた反射のようでもあり自ら輝いているのようにも見える。しばらくすると2人は何のきっかけも、お互い目を合わせることさえもなく同時に背中からフェザーを出現させると一直線に夜空に登り始めた。「煌めきの天の川」を目指して!
地上からは美しく流れる川のようだった「煌めきの天の川」は、辿りつくとキラキラと輝く光が集まった道のようだった。時よりどこからか光り輝く蝶々達が現れると、そのまま輝きの一部となり遥か彼方にある大きな煌めきに集まっていった。その神々しい輝きにりんねとジュネは不思議と懐かしさを感じるのだった。
ふと、暖かく優しい空気が漂うと2人の目の前に淡く緑色の光が現れた。その光から声が聞こえたわけではないが、何を伝えたいのかを2人はすぐに理解した。
(様々な小宇宙の様々な時代から届いた女の子のキラキラが集まった「煌めきの天の川」、、、ここに集まる煌めきから新たなオールフレンズを選びだすのが私達の役目、、)
この時2人は初めて目を合わせて小さく頷き、煌めきの流れにそっと両手を差し伸べた。
りんねとジュネが煌めきの流れに手を差し伸べ、それぞれ3つの煌めきを救いあげる。その煌めき達が踊るように舞い花火のように弾けると、そこから新たなオールフレンズ達が誕生!
りんねの選んだオールフレンズはへイン、みかん、のん、”真っ直ぐな頑張り屋さん”と”良く出来た妹”の2人はすぐに意気投合したけど天使のみかんはお腹がすいてしまってへたり込んでいるみたい。けど、すぐに仲良くなった3人はチーム名も仲良く3人の名前をちりばめた”ヘイみかのん”に決定!
ジュネが選んだオールフレンズはあろま、ちり、ファルルの3人。みんな気高く優秀だけど一筋縄ではいかなそう、、さっそく揉め事が起きているみたい。「月川流7代目を継承するこの私がリーダに決まっていますわ! そこにかしこまりなさ~い!!」「何を言う!汝らを司るのは魔界より降臨した我の役目である!」といった具合に、お互いに一歩も譲る気はないあろまとちり。ファルルは二人の言い争いの間にしゃがみこみ、文字通り指をくわえてキョロキョロしてばかり。その様子を呆れかえってみているチーム”ヘイみかのん”。「ちょっと、”ちルマゲドン”の3人さん! これじゃあオールフレンズの役目をはたせないよ!」とのんが声をかけると、速攻で怒涛の返事がかえってきた。「勝手に名前を決めるでない!チーム名は”アロマゲドン・ファル・ち”とプ海文書にも記されておる!」「いいえ!”ちりちりちりファル・・・あ”以外にありませんわ!」どこまでも二人の意見は合わないけれど、ファルルは「ちルマゲドン、ちルマゲドン」と繰り返し喋っているのでお気に入りの様子。「出会えた事が奇跡なんだから、みんな仲良くしようよ!」「あろま~、ケンカしてないでみかんに肉まんをチョーダイなの~!」と仲裁をするも二人のケンカはエスカレートする一方。
「ねえ、あなた達が呼び出したんだから、二人を止めてもらえないんですか!?」とのんがジュネ達のほうを見ると、ジュネは「みんな楽しそうね」といった感じの笑みを浮かべ、りんねも「ハテ?」って顔をしてみているだけ。これは前途多難過ぎるとガックリするへインとのんをよそに突然、あろまが何やら呪文をとなえだした。「デロデロデロッサイム!!我が天使が肉まんを所望しておるから、今より巨大肉まんを召喚するのである!!」「え、ちょっと何を言っているのか良くわからないわ、、、」「あ、本当にやって来たなの~!大きくて綺麗な肉まんなの~!!」「ち、ちがうよ!あれは流れ星だよ!こっちに向かってるよ~!」
「流れ星ごときがこの私に向かってくるとは失礼な!そこにかしこまりなさ~い!」「流れ星、綺麗、キラキラ、、」流れ星が煌めきの天の川にぶつかると無数の光が宇宙に飛び散った!そして、あちらこちらで煌めきがぶつかり大混乱!みんなが大慌てでアタフタしている光景を眺めてあろまは大満足。そして、前方上空に出現した4人の影を指をさした。「みよ!地獄より3匹の獣と、その獣を操る魔界の猛獣使いを召喚したのである!!」
そう、この瞬間にあらたな4人のオールフレンズが誕生した!!
「ぺろぴたー!」「ガァル!」「うっほ!うっほ!」「め~めれいっひ~」「はーっはっはー!我がそなた達に相応しい名を授けよう!その名も”ふわガァルかなッぺ” である!!」「もう、波乱の予感しかしないよ~!!」
一人、頭を抱えるのんであった。
歌とダンスとオシャレの国『プリティープリズムパラダイス』に向かうオールフレンズ達は、行く先々でトモダチと出会いながら旅を続けている。
そしてここにもオールフレンズ達と合流するべく旅をしている女の子達がいた。が、どういうワケだか砂漠の星に墜落したプリマシンとそこ放り出されたアイドル達の姿がそこにあった。
「お~い!一体ここ何処~!?」「ドロシー、リラックス!」「暗中模索!星を目印にして飛んできたが、それが流れ星になってしまうとは、、これは読めなかった!」「ほーんと、きれいな流れ星だったぷり~!」「キラキラしててプ宙に浮かぶクラゲみたいだった~」「SoLaMi ♡SMILE、みれぃ!流れ星を喜んでいる場合か!」「そふぃのセリフで解りにくくなったけど、100%の皮肉っぷり!大体、らぁらとの待ち合わせ場所に星を目印に行くなんて大雑把でなおかつ無謀だったぷり!ちゃんと緻密な計算をしてから望むべきだったぷり!」「後悔噬臍、今さら後悔しても仕方ないではないか!」「後悔じゃないぷり!怒っているぷり!なんでそれが解らないっぷり!」「けどさぁ、僕たちまほちゃんのプレミアム・パァルコンをナイショで借りたじゃん、ぶっ壊したってのがバレたら激怒だよね」「貴様、ちゃんと借りてきたんじゃないのか?!」「ドロシー!ちゃんと借りてきたんじゃないぷり!?」「急いでいたから仕方ないだろ!なんだよいつも文句ばっかり言っちゃってさ!」「それはお前だ!」「ぷり!!」「みんなケンカはやめようよ!そふぃさんも止めるのを、、、」「みんな~慌てない慌てない、こう言う時はクラゲになって一休み一休み、」
プ宙の何処かもわからない、砂漠の惑星の夜空に一同のぷしゅ~の声が響いていった。
「そふぃ、、砂で水分を持っていかれるぷり、、、」
彼女達の場所から遠く離れたプ宙の片隅、らぁらとクマとウサギが三人乗りプ宙空間用の自転車を漕ぎながら旅をしていた。
「らぁら、もっと漕がないと待ち合わせ時間に間に合わないクマよ!」「そもそも、こんな自転車で行けるのウサ?」「だったら、クマさんもウサギさんもちゃんと漕いでよ~」「漕ぎたくても足が届かないクマ」「大体、星を目印に会う場所を決めるだなんて大雑把すぎるウサ、僕のドレシングパフェならそんな事はしないウサ」
自転車を一生懸命漕ぐらぁらが、胸に付けたロゼットパクトを指してこう言った。
「大丈夫!目印の星はこのロゼットパクトが光る方向にあるみたいだからから、まっすぐ進めばちゃんとたどり着くよ!ああ、はやくみんなと会いたいなぁ~!」「けど、その先には天の川があるクマ、どの星か探すのも大変そうクマ」「なんとかなるのかしこま!」
呑気ながらも順調に思えた自転車の旅だが、目指す天の川の方に異変が発生した!まるで宝石の箱をひっくり返たように流れ星が撒き散らされたのである!「何事クマ!」「流星の嵐ウサ~」「クマさん、ウサギさん、離れ離れにならないように手をつないで!!」
しばらくして流星群の嵐がおさまると、らぁら達は寂しい暗闇の空間に流れ着いていた。
プリ自転車はどこかに飛んでいってしまい、星も見えないから上も下も解らない。
「どうしよう、このままだとみんなに会えないよ!」
その時、遠くから「みあがいっちば〜ん!」と力強い声が聞こえた!
「あれ、みあさん?!」「はぁー、このプ宙を自力で飛んでくるなんて驚きウサ!」
声の方向をみると物凄いスピードでみあが飛んで来て、一瞬で三人をキャッチするとそのまま一直線に飛んでいった。
「あんな所で何してたの?」「実はカクカクシカジカクマ!」「へぇー、大変だったね、実は私もトモダチに会いに行く途中なんだ」「みあさんもですか?」「そうだよ!私の美人のトモダチがあっちにいるような気がしたら、いてもたってもいられなくなっちゃったんだ!」「たったそれだけで!?」「そうだよ!それだけで会いに行けちゃうのがトモダチなんだよ!」
「なんか、みえてきたクマよ」「扉みたいウサ」
前方には蝶の模様が入った扉が浮いているのが見えた。
「あの扉はトモダチで繋がっているんだよ!」
「でも閉まってるウサ!」
「大丈夫!開け方は知ってるから!みんなはしっかりつかまってね!」
拳をグーンと前に突き出すとみあはどんどんスピードを上げ「ドッカーン!」と扉を打ち打ち破った。
「ここからはプリズムの煌めきが導いてくれるよ!じゃあねー!」
そういいって、みあは蝶達が導く方に飛んでいった。
らぁらのロゼットパクトの光が強くなり、指し示す先に出口らしき物が見えてくる!
「私も感じる!きっとあの先でみんなが待っているんだよ!」「ボクのミミもピクピクしているウサ~!」「ミーは嫌な予感がするクマ~」
光に包まれて出口から飛び出した3人だけどクマの予感は大的中! どうやら砂漠の星の上空にでてしまったみたい!!
「うわー!!」と大声を出し落ちていく一同。
「かし困った! せっかくここまで来たのに、、」
「マネージャーたるものアイドルを命懸けで守るの仕事クマ!」「そんな事ぐらい分かっているウサ!」
クマとウサギは、らぁらの下に入り込むと小さな羽を一生懸命に羽ばたかせて落ちるスピードを緩めようとする。
「クマさん、ウサギさん!」
一方、地上ではみんなが空の異変に気がついていた。
「大変、あれはらぁらぷり!! 落下地点の計算によるとあっちの方ぷり!」
次の瞬間、大きな音と共に砂ボコリがたち、一同は落下地点に全力疾走で走っていった。
砂ボコリがおさまると、らぁらがそこに立っていた。
「らぁら!大丈夫ぷり!? ケガはないプリ?」「みれぃ!私は大丈夫、けどクマさんとウサギさんが!」
一同、唖然としてらぁらのワンピースをみると、ペシャンコになったクマとウサギが貼りついていた。
「なんか、凄くスリムになったウサ」「うわ~こんな事ってあるんだ!テンション驚きMAXだよ!」「フム、喫驚仰天だな!」「ミー達、しばらくこのままかもしれないクマね」「でも、なんか可愛い柄のワンピになったね」とレオナが言うと「確かに、そう見えなくもなりぷり!」「私も着てみたいなぁ~」そう言われてクマとウサギはまんざらでもない様子。
それを見てピンときたらぁらがみんなに向かって「そうだ!このコーデを着て久々にSoLaMi Dressingでライブしようよ!!」と提案した!もちろんみんなは大賛成!!
砂漠の真ん中でマネージャの勇気と友情を確かめ合いながら『Love friend style』で最高にハッピーなライブが始まった!!帰りのことなんてこれぽっちも気にしない!!
歌とダンスとオシャレの国『プリティープリズムパラダイス』
強い想いを抱く三人と1匹は、ある目的があってその国を目指していました。
プ宙公開日誌 ★月△日
私は真中のん、あれから色んなことがあったり、とっちらかったりで今はノンシュガーで活動中です。
けど、とっちらかったりしている状況は変わらないみたいです。
「ウホホー!!!もうジッとしてるの飽きたー!走らせろ歩かせろ狩りさせろー!!」「もう!ペッパー、大人しくしてよ!ただでさえ狭いプリマシンなんだからー!パクトの反応見てると近くだと思うから我慢して!」「だいじょうぶウチャ、何だかあのクマとお兄ちゃんの不快な気配をビシビシ毛にかんじるウチャ!」「でもペッパーの言う通り、もう長いことずっと同じ景色ですし、私も退屈ですわ。」「ちり!遊ぼ遊ぼ!サパンナじゃんけん、じゃんけん ガオー!!!」「な、、なんですの?ガオーって、意味がわかりませんわ!しかし、とっさに出した私の手はパー。ペッパーの手の形はグー、つまり…わたくしの勝ちですわ!」「サパンナじゃんけんはガオーを出せば負けない!ガオーはライオン!百獣の王!!ちりの弱っちいパーには負けない!」「ねえ、ふたりとも、こっちは運転に集中してるんだから静かにしてよ!プ宙空間にいる間はプリマシンからハンドル離さないようにってみんなに言われたでしょ!」「そうウチャ!二人じゃ運転が不安だから、のんが頑張ってるウチャよ!感謝するウチャ!」「ガオー!!百獣の王ライオン!誰にも負けない!!ウサチャにも負けない!」「ペッパーうるさいですわ!月川家の名にかけてライオンなんぞに負けてられませんわ!このパーに、かしこまり…」「ちり!それはダメ~」「なさ〜い!!!!!!」「はは~!」「もー! ちり!こんなせまいところでかしこまりなさいしないでよ!あ、ハンドルが、、」「ウホホ~!!ガブ!」「ペッパー!よくとっさにハンドルを押さえたウチャ!ギリギリセーフウチャ!」 「ゴホン、失礼、悪いのはめちゃくちゃなペッパーですわ!にしてもペッパーにしてはとっさにハンドルに噛み付いておさえるなんて、めずらしく機転がききましたわね。ちょっとは成長して・・・ってペッパー!!!あなた何しているのです!?!?!」「ふがふがふが、このぐるぐるの肉、固くて噛み切れないぞー」
バキーン!プ宙空間に大事なハンドルが折れる音が響き渡る。
「ちょ…ペッパー…何をしてる…の?」「もがもがもが・・・・んー、この丸いビーフジャーキー噛み切れなくてマズイ!!」
「マズイ、、違った意味でマズイウチャー!!!!」「もーーーーーー!!!ペッパー!!!!!!!!!」
ペッパーの腹ペコにより、操作不能になるプリマシン“ノンシュガー号”。ハンドルがなくなり操作不能となってプ宙空間をくるくると回りながら、めちゃくちゃに飛び始めた。
中の3人と1匹が目を回すには十分なほどクルクル回って、近くの星に落ちていく。
ドーーーーーン!!!激しい音と共に落ちたのは砂漠の惑星。
「ケホッケホッ!もーなんなの~!」「△□◯◯□△△cんjdっs ウホ~くるくる~のぺろピタ~」「あーもう!コーデが砂まみれですわ!!ひ~!!ちりしゃんちりしゃんちりしゃんしゃん!!」
「あれ?ウサチャがいない!ウサチャ?ウサチャ~???」
「ここにいるウチャ~、みんなどこウチャ?」
立ち上がったのんを見て唖然とする一同
のんのショートパンツに、ぺしゃんこになったウサチャが貼りついていた。
「たたた...大変ですわ!」「ウサチャが煎餅になった!!食べやすそう!」「え~!!どうしよう!?」「うーーーー!!でれないウチャ~、、、、この星のせいなのかウチャ?」
「のん!、ウサチャ!とってもとってもアイドルだぞ!!かわいいぞ!ウホホー!」「たしかに..可愛いですわね。」
すると砂漠の山の向こうから、聞き覚えのある歌声が聴こえてくる。
「これは、、お姉ちゃん達!!?!?」「ん!? ふんふん!!他のみんなのニオイもするぞ!ウッホッホー!」「どうやら、、追いついたようですわね!!」「こんなことってあるウチャね...ウサチャもこのままみんなと一緒にステージに出るウチャ!」「ウサチャ!それいいね!みんな、このコーデで挑戦しよう!」
お互い目を合わせ、ワクワクする表情を隠しきれない3人と1匹
「みんな!!準備はいい??相手は神アイドルとゴッドアイドル!」「相手にとって不足なしですわ!!」「いっぱいいっぱい練習して、ライブもいっぱいしてきたぞ!次はもっともっといいライブができる!」「あの日のリベンジがやっとできるウチャ!よーっし!!みんな行くウチャー!!!!」「「「おー!!ノンシュガーは・・・甘くな~い!!」」」
砂漠の星で、改めて一つになった3人と1匹。さらなる高みを目指し手に入れたコーデと新曲『スパイシー♪ホット*ケーキ!!!』で挑むは、砂漠の丘を超えた先にいる そらみドレッシング!
最高にハッピーなライブをするために、彼女たちは何があっても歩みを止めない。
前しか見ずに突き進め!ノンシュガー!
and more…